製品紹介
03/2025
難燃性の向上に寄与する
フッ素樹脂PTFE ドリップ防止剤
フッ素樹脂PTFEは、フィブリル化(繊維化)するという珍しい特性を有しています。その特性を活かし、難燃剤との併用によって樹脂の難燃性を向上させる「ドリップ防止剤」として活用されており、電化製品やOA機器向けに多くの使用実績があります。さらに、自動車や建築、データセンターなど、今後さらなる難燃性が求められる分野においても、このPTFEのドリップ防止剤の活用が期待されています。
フッ素樹脂PTFEの「フィブリル化」とは
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PTFEの粒子は、複数の長い線維が複雑に絡み合い、球状にまとまり粒子を形成していると考えられています。シェア(剪断)をかけ続けると、粒子が繊維状態に変化し多方向に網目化、つまりネットワークを形成します。
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この特性は大変珍しく、フィブリル化と呼ばれており、PTFE特有の特性です。
図1. PTFEのフィブリル化構造
難燃性の実現における課題
電化製品やOA機器の筐体には、火災時の延焼を防ぐために、燃え広がらない難燃規格に適合した樹脂が多く使用されています。ここでいう難燃規格(UL規格)では、着火した樹脂(火種)が燃焼状態のまま滴下しないことが求められています。
難燃剤だけでは火種のドリップを完全に防ぐことは難しく、樹脂を如何に滴下せないかという点が重要です。
ドリップ防止のメカニズム
PTFEが配合された成型体は、滴下を防止することができ、0.5%以下の添加量で、その威力を発揮します。
一般的に樹脂は燃焼すると溶解し、火種ごと下に垂れ落ちて延焼します。しかしドリップ防止剤を添加することにより、樹脂内でPTFEが網目構造を構築し、溶解した樹脂を包み込みドリップを防ぐことができます。
図2. ドリップ防止剤点火燃焼実験
図3. ドリップ防止のメカニズム(イメージ)
ダイキンのドリップ防止剤
2種類のドリップ防止剤専用グレードをご用意しております。
表1. ダイキンのドリップ防止剤
想定用途
当社のドリップ防止剤は、難燃性が求められる様々な用途への応用が期待できます。
・電化製品筐体
・OA筐体
・建材
・電線
・データセンター(コンテインメント)など
図4. 想定用途(イメージ)
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