フッ素ゴム
フッ素ゴム ダイエルは卓越した耐熱性と耐油性、高温での圧縮永久歪み性、耐酸性、耐溶剤性などを併せ持ち、自動車や石油掘削、化学プラント、またはその他の過酷環境下でのシール材やホース材料として用いられています。
概要
過酷な温度や燃料に接触する環境下で用いられるフッ素ゴム ダイエル
フッ素ゴムは、他の合成ゴムに比べ、圧倒的な耐熱性・耐油性・耐薬品性を有します。
自動車の燃料チューブ・ホース・ガスケットに多く使用されており、オイル、エタノール混合燃料などに対し卓越した耐性を有します。また、燃料低透過性から、ガスエミッションに関する厳しい自動車の規制にも適合します。最適な流動性および卓越した圧縮永久ひずみを提供します。
ダイキンではコア技術のフッ素ゴムの設計・重合技術を活かした豊富な品揃え(ポリオール加硫・パーオキサイド加硫、2元・3元ゴム、特殊ゴムやコンパウンド)、充実のユーザーサポートでお客様がもっとも最適なパーツを開発できるよう、技術陣がサポートいたします。
耐油性・耐熱性の比較
フッ素ゴム ダイエルの構造
・2元系型フッ素ゴム
(フッ化ビニリデン:VdF、6フッ化プロピレン:HFP共重合体)
・3元系フッ素ゴム
(フッ化ビニリデン:VdF、6フッ化プロピレン:HFP、4フッ化エチレン:TFE共重合体)
・低温タイプフッ素ゴム
(フッ化ビニリデン:VdF、パーフルオロメチルビニルエーテル:PMVE、4フッ化エチレン:TFE共重合体)
フッ素含有率の影響
ダイエルのフッ素含有率は、低温特性や耐油性に影響を与えます。一般的に、低温で使用でき、かつ体積膨潤が小さいほど優れています。しかしながら、フッ素ゴムでは、これらの特性はトレードオフの関係にあります。低温環境下で使用する場合は、耐寒ゴムもしくは2元ゴムを推奨します。アグレッシブな薬品などをシールする場合には、71%フッ素濃度の3元ゴムもしくはパーフロゴムを推奨します。
(フッ素含有量とメタノール体積変化の比較)
グレード・特長
グレード | 主な特長 | 用途例 | |
---|---|---|---|
ポリマータイプ | 加硫系 | ||
2元系 |
圧縮永久ひずみ |
オイルシール クランクシャフトシール バルブステムシール ベアリングシール 燃料ホース ターボチャージャーホース Oリング など |
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機械特性、耐薬品性、耐酸性 耐スチーム性、 耐屈曲疲労性 |
|||
3元系 | 極性溶媒に強い、圧縮永久歪み、 シール性 | ||
極性溶媒に強い、耐薬品性、 耐酸性、 耐スチーム性 | |||
極性溶媒に強い 機械特性 |
|||
パーオキサイド加硫 |
低温シール性、機械特性、耐酸性、耐屈曲疲労性 |
インジェクターOリング
ダイアフラム |
|
パーオキサイド加硫 |
耐アミン性、冷却液・エンジン・トランスミッションオイルに強い 耐酸性、機械特性、耐屈曲疲労特性 |
オイルシール ベアリングシール クーラントシール パッカーシール ターボチャージャーホース Oリング など |
|
特殊ゴム |
液状ゴム |
生産性改善 硬度低減 |
可塑剤 |
サーモプラスチック |
室温でゴム弾性、融点以上の高温で良好な流動性 | 半導体向けOリング | |
ダイエルコンパウンド |
ポリオール加硫 パーオキサイド加硫 |
*Cri-Tech社(米国)カスタムコンパウンド | |
ダイエルカラーコンパウンド | - | カラー特性、耐久性、 良好な触感、 低フリクション |
ウェアラブル コンシューマーグッズ |
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高機能フッ素ゴム ダイエル