耐熱性
自動車や化学プラントなどでは信頼性や耐久性の向上のため、耐熱性に優れた化学素材が求められます。
ダイキンは、自動車の内燃機関からエレクトロニクスなどの様々な用途で幅広い温度に対応するフッ素素材を提供しています。
概要
フッ素樹脂・ゴムの耐熱性
フッ素素材のC-F結合の結合エネルギーは、C-H結合よりも大きく、熱で切断されにくい特性があります。さらに、C-C結合の骨格は-CF2-のため、-CH2-よりも回転しにくく、結合エネルギーが大きいこともあります。そのため、フッ素材料は炭化水素系材料よりも熱に強くなります。
自動車エンジンの効率化
厳しい排気ガス規制に対応するため、自動車メーカーはエンジンのダウンサイジングやターボチャージャーシステムなどの開発に取り組んでおり、エンジン部品には高温・高圧のフルードや冷却液に耐久性のある素材が求められています。
ダイキンはフッ素樹脂やフッ素ゴムの耐熱性や耐薬品性を活かし、内燃機関の効率化に貢献します。
プラント設備のメンテナンス向上
化学プラントや半導体製造などの生産設備では、メンテナンスのダウンタイム短縮のため、強力な薬品や高温の油に耐える素材が求められます。
ダイキンは、バルブやポンプに使われるフッ素樹脂 ネオフロンやバルブやシール材に使われるフッ素ゴム ダイエルなどを提供し、効率的で安定した生産プロセスを可能にします。
製品 | 物性 | |
---|---|---|
使用可能上限温度(℃) | ||
フッ素樹脂 |
PTFE | 260°C |
PFA、FEP、CPT | ~260°C | |
ETFE、EFEP PCTFE |
~150°C | |
フッ素ゴム、ゴム系フッ素樹脂塗料 添加剤(ダイキンPPA) |
~250°C | |
フッ素オイル | 250°C |
上記数値は代表値であり保証値ではありません。