電気特性
ビッグデータ処理や高速通信のため、電子機器や通信機器では高周波化が進んでいます。そのため、プラスチック素材にも周波数対応のニーズが高まっています。
ダイキンはフッ素特有の電気特性を活かし、お客様のご要望にお応えできる幅広いソリューションを提案します。
概要
フッ素樹脂の電気特性
フッ素樹脂は対照的な分子構造((-C2F4-)n)で炭素とフッ素の間の距離が短いことにより、低誘電特性や低誘電損出などの電気特性を持っています。
低誘電特性の応用
フッ素樹脂は電気的に安定しており、高周波に影響を与えにくいという特性があります。ポリフロンPTFE・ネオフロンPFAなどのフッ素樹脂は、あらゆるプラスチックに対し低い誘電率を示します。 このため、絶縁材料・同軸ケーブル・プリント基板などの用途に使用されています。
製品 | 物性 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
高周波 | 低周波 | |||||
誘電率 | 誘電正接 | 誘電率 | 誘電正接 |
体積抵抗率 (Ω/cm) |
||
フッ素樹脂 |
PTFE | 2.1 | 2×10-4 | 2.1 | <1×10-5 | >1018 |
PFA、FEP | 2.1 | 3~4×10-4 | 2.1 | <2×10-5 | >1018 | |
ETFE、EFEP CPT、PCTFE |
2.3~2.8 | 5×10-3~0.16 | 2.3~2.8 | 8×10-4~0.027 | >1016(*) | |
フッ素ゴム、ゴム系フッ素樹脂塗料 添加剤(ダイキンPPA) |
6~8 (60Hz) | - | - | - | 1012~14 | |
耐候性塗料用樹脂 ゼッフル* | 2.6~2.8 | 1×10-2 | - | - | >1016 |
*ゼッフルは硬化剤を配合した塗膜の測定値。上記数値は代表値であり保証値ではありません。