滑り性
様々な部品の摩擦が大きいことでメンテナンスコストがアップし、電力ロスにもつながります。そのため、設計者や技術者は滑り性の向上や摩耗の低減に取組んでいます。
ダイキンは滑り性に優れるフッ素樹脂で、部品の動きを速く、正確に、長持ちさせるソリューションを提案します。
概要
フッ素材料の滑り性
-CF2-結合の炭素とフッ素の電子の引き付けやすさのバランスがよいため、フッ素素材はほぼ無極性となり、表面に触れる物質との相互作用が極めて小さくなります。このため、フッ素素材の表面は非常に滑りやすくなります。
工業分野(製造プロセス)への応用
摩擦係数の低い部品は寿命が長くなるため、交換費用の削減、生産プロセス効率化とスピードアップにつながります。
ダイキンのフッ素樹脂ネオフロンは、ギア・シール・ベアリングなどの滑り性を向上させて摩擦を減らし、部品温度の上昇も抑え、製造工程の改善をサポートしています。また、ポリフロンPTFE潤滑用添加剤も生産速度と品質の向上に貢献しています。
自動車 排気ガスの低減
自動車において摩擦は大きなエネルギー損失の原因となり、燃費の悪化、温度上昇や摩耗物発生の原因にもつながっています。ポリフロンPTFE潤滑用添加剤は、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂などエンジニアリングプラスチックの滑り性を向上させます。
タッチパネルへの応用
スマートフォンやタブレットなどのタッチパネルでは瞬時のデータ処理や応答速度アップのため、滑らかでスムーズな操作感が求められます。一般的なガラススクリーンは操作感が悪いため、防汚コーティング剤オプツールを用いることでガラス表面の摩擦係数を50%減少させることができます。
Dを汎用材料としたときの優位性 : A+>A>B>C>D
製品 | 物性 | ||
---|---|---|---|
動摩擦係数 | 最大静止摩擦係数 | ||
フッ素樹脂 |
PTFE | A | A |
PFA、FEP | A | A | |
ETFE、EFEP CPT、PCTFE |
B | B | |
指紋付着防止剤 オプツール | A+ | A+ |