サンノゼオフィスのご紹介

絶え間なく技術革新が続くグローバル市場にあって、ダイキンは素材メーカーとしてお客様に単に製品を提供するだけでなく、技術サポートを強みにしてお客様と共に技術的な課題を解決し、お客様との良好なビジネス関係を築いています。シリコンバレーの中心部に位置するダイキンアメリカのオープンイノベーション施設でも、お客様の利便性と技術支援のご提供を最重視して、活動を展開しています。
以下に、ダイキンアメリカの新規事業開発マネージャー立原がサンノゼオフィスの役割と機能をご紹介いたします。

サンノゼオフィスにおける私たちの目標は、生産技術と性能の課題をお客様と共同で解決することで、お客様を迅速にサポートすることです。ラボには最終製品の性能目標に基づいた、信頼性の高いコーティングプロセス（原材料の品質や表面処理など）を実装しています。ラボには、次のようなテスト機器も完備しています。

- 耐擦傷性試験装置（スチールウール）
- 耐摩耗性試験装置（消しゴム）
- テーバー摩耗試験機
- 接触角測定器
- フリクションテスター
- ヘイズメーター
- グロスメーター

私たちは、これらの試験装置を使用してコーティング層の性能と組成を評価するだけでなく、お客様の性能要件を満たす製品設計を検証することも可能です。製品開発から試験や技術サービスまで、幅広くお客様のご要望にお応えします。

当社の技術者はお客様の先進的な製品コンセプトに基づいて、ダイキンのコーティング技術や樹脂・ゴムのテクノロジーソリューションを即提案、迅速な概念実証( POC ）にお客様とともに取り組んでおります。当社は、シリコンバレーにおける先進的な技術開発プロジェクトを初期段階からサポートしています。

サンノゼのオフィスには、サンプルを評価し、プロトタイプを試作するための設備が整っています。さらに、グローバル各拠点と連携する事でシームレスなスケールアップへの移行にも対応可能です。日本の研究開発チームから迅速に、次世代のニーズに対応する新材料をご提案します。

サンノゼオフィスは、コーティングや樹脂・ゴム材料に関する高度な課題へのソリューションが必要とされる幅広い分野に対応していますが、中でも以下の三分野での技術支援に重点を置いています。

エレクトロニクス
インスタントデータやビッグデータが急速に進歩するにつれて、コンピューターやその他の電子機器はより高周波数への対応が求められており、適切な材料選定が課題となっております。 当社は電子設計に関する幅広い専門知識とともに、優れた電気的特性を有するフッ素樹脂製品群をもとにデバイスメーカーをサポートしています。

モビリティ ソリューション（自動車および5G関連）
ダイキンは防汚コーティングから部品軽量化に向けた新たなポリマーアロイまで、次世代モビリティの課題に対応するソリューションを数多く保有しており、この分野のリーディングパートナーとして貢献しています。

半導体、データセンター
クラウドコンピューティングとストレージの使用増、ビッグデータの相互作用とデータスクレイピングは、半導体の製造と設計に前例のない影響を及ぼしています。 これはムーアの法則への挑戦でもあり、半導体デバイスのサプライヤーに対して、性能目標を達成するために次世代のニーズを見据えた新しい技術開発が求められています。
ダイキンは独自の技術で半導体業界にソリューションを提供することで、開発ロードマップをサポートし、ムーアが提唱した技術の進歩に貢献します。