ダイキンフッ素化学（中国）
ユニダインテクニカルセンター（上海）

ユニダインテクニカルセンターは、撥水・撥油剤 ユニダインの技術を支える拠点ラボです。テキスタイル用、紙用、不織布用など撥水・撥油剤の世界最大の市場である中国に技術拠点を設けることで、的確に市場ニーズを把握し、新商品開発に迅速に反映しています。

ユニダインテクニカルセンターは、上海市街の西南部に位置する閔行区（ミンハン区）にあります。閔行区は上海の重要な化学工業の拠点であり、化学技術の発展を牽引している地域です。そして、当センターから、撥水・撥油剤の世界最大の市場である江蘇省や浙江省へは、車で2~3時間で移動することができます。また、上海虹橋空港へも車で約30分の距離にあり、飛行機でのアクセスにも便利です。

この立地の良さが、お客様への迅速なテクニカルサービスを可能にしています。

撥水・撥油剤 ユニダインのお客様の主な事業分野は、テキスタイル、食品用薄紙・パルプモールド紙容器、不織布です。ユニダインテクニカルセンターは、中国における撥水・撥油剤 ユニダインの技術を支える拠点ラボとして、以下4つの機能でお客様の事業に貢献しています。

(1)テクニカルサービス

当センターの技術者は、最前線の技術部隊として、お客様に向けた製品紹介や、当社製品の最適な使用方法のご提案を行っています。

また、お客様の使用条件に適したフォーミュレーション製品の開発、処理レシピのご提案、評価、分析等のテクニカルサービスで、お客様の困りごとを解決へと導いています。

(2)製品開発

2013年の設立以降、中国内向けとグローバル市場向けの撥水・撥油剤の製品開発を行っています。日頃の営業活動やテクニカルサービス活動を通じて得た市場ニーズを、ユニダインの研究開発に迅速に取り入れ、汎用品から高機能製品まで、幅広い製品をご提供しています。

また、落書き防止剤・離型剤といった、中国市場に適した中国オリジナルの新製品開発も行っています。

(3)オープンラボ

当センターは、オープンラボとしての機能も備えており、お客様とダイキンの技術者が共同で実験評価を行うことで、お客様にご納得いただける開発や評価を目指しています。

オープンラボにお越しいただくことで、お客様に私たちと一緒にユニダインの魅力を感じていただけます。

(4)セミナー活動

ダイキンのグローバル拠点や中国各地の他のラボと密に情報交換を行い、お客様に最新の市場情報や技術情報を発信しています。また、撥水・撥油剤の技術や各種法規、トレンドといった市場動向をお伝えする場として、年に数回「防水サロン（セミナー）」を開催しています。

ダイキンはフッ素系撥水剤・撥油剤の最大手メーカーですが、グローバル規模で高まる非フッ素の二―ズを受けて、非フッ素系撥水剤・耐油剤の開発にも注力しています。

(1)テキスタイル用撥水剤

中国内外のアパレルブランドからの要望を受けて、テキスタイル用非フッ素系撥水剤の需要は急拡大しています。また、非フッ素系撥水剤が普及するにつれて、撥水以外の機能に関する課題が顕在化してきました。
当センターでは撥水性能だけでなく、テキスタイル製品としての見栄えや風合いにもこだわり、お客様にとって使いやすい製品や処理レシピの開発を行っています。

 

(2)紙用耐油剤

近年、サスティナブルの観点から、プラスチックから紙への移行に注目が集まっています。また、欧米輸出向けを中心に食品接触耐油紙やパルプモールド紙容器に関しても非フッ素化の要求が急速に高まっています。

食品の包装紙に要求される耐油性を発現するには、非フッ素系耐油剤に適したレシピが必要となります。

当センターは製紙会社や薬剤メーカー、エンドユーザーである食品ブランドからのご協力をいただき、中国のお客様に適した非フッ素系耐油剤の開発、レシピの提案を行っています。

ユニダインテクニカルセンターは、お客様の視点からニーズの理解に努め、テクニカルサービスや製品開発を通して、お客様のビジネスに貢献していきます。