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お知らせ

07/2021

オクシアル社への出資について

EV向け電池材料などの新商品開発、グローバルでの用途開発を加速

ダイキン工業株式会社は、このたびルクセンブルクのスタートアップ企業である OCSiAl S.A. (以下 オクシアル社) の第三者割当増資を引き受け、出資しました。

オクシアル社は世界最大の単層カーボンナノチューブの生産メーカーで、企業価値約20億米ドルのユニコーン企業です。当社化学事業部は、フッ素化学事業におけるリチウムイオン電池材料の用途開発や複合材料の素材開発で、オクシアル社との協業を2018年より進めてきました。


単層カーボンナノチューブは、既存の工業材料と組み合わせることで、より優れた機能を備えた新素材を創り出す添加剤として期待されています。例えば、単層カーボンナノチューブの電気伝導率の高さを生かし、リチウムイオン電池の電気容量や出力アップに貢献します。


当社は、戦略経営計画FUSION25において、フッ素材料を中心とした商品の用途開発による市場創造を掲げています。顧客やスタートアップなどパートナー企業との共同開発を通じて、半導体・自動車・電池・情報通信などの成長市場への提案力を強化し、新たな価値の創出に取り組んでいます。本出資により、オクシアル社との連携をより強固にし、EV 向け電池材料などの新商品開発やグローバルでの用途開発を加速します。


当社は、新たな技術開発や高度なソリューション提供のため、2019年11月にスタートアップ企業との協業を推進する組織「テクノロジー・イノベーションセンターCVC室」を設立しました。2024年までの5年間で110億円の出資枠を設け、これまで10 社以上に30億円を超える出資をしてきました。今回のオクシアル社への出資は初めての化学企業への出資です。今後もグローバルで様々な分野の新たなパートナーと強固な関係を構築し、オープンイノベーションの取り組みを加速します。

オクシアル社について

ルクセンブルクに本社を置く、世界最大 の単層カーボンナノチューブメーカーです。アメリカ、中国(深圳・上海・香港 、ロシア、インド 、日本、韓国、ヨーロッパ などに拠点を持ち、420人以上の従業員が世界で働いています。現在の年間生産能力は 80トンで、全世界の単層カーボンナノチューブ生産量の97%を占めています 。

会社名 OCSiAl S.A.
代表者 Konstantin Notman, CEO of OCSiAl Group
所在地 1 rue de la Poudrerie L-3364 Leudelange, Luxembourg
設立 2012年3月
連絡先 press@ocsial.com
URL

https://ocsial.com/ja/

https://tuball.com

関連製品

Specialty products

電池材料

ダイキンの強み
・フッ素技術(合成、重合、設計、分析)を活用し、ニーズに応える機能材料の提案:樹脂、コーティング、添加剤などの幅広い提案
・電池評価(セル作成~充放電3000チャネル以上)
・テクニカルサービス:配合指導などでユーザーサポート充実(中国、日本)

Fluoropolymers

フッ素樹脂

ダイキンの強み

・フッ素ポリマーの設計・重合技術を活かした豊富な品揃え(ポリマー組成×変性タイプ):特に、高純度製品・変性タイプが得意
・テクニカルサービス:評価・分析、加工指導などでユーザーサポート充実

主な機能

耐熱性、耐薬品性、耐候性、非粘着性、電気特性

Fluoroelastomers

フッ素ゴム

当社の強み
・フッ素ポリマーの設計・重合技術を活かした豊富な品揃え(ポリマー組成×架橋系):特に、パーオキサイド架橋とポリオール架橋が得意
・テクニカルサービス:評価・分析、加工指導などでユーザーサポート充実

主な機能:耐熱性、耐薬品性、耐油性、耐酸性、高温での圧縮永久歪み性