用途紹介
03/2025
データセンターの未来を支えるフッ素材料
データセンターは、現代社会の情報インフラの中核を担う存在として、その重要性を増しています。現在、データセンターでは、DXの推進やAIの利用などによるデータ通信量の増加に伴い、消費電力が大きく膨らんでおり、省エネ対応が急務となっています。また、AIの進化を支えるインフラには、半導体チップの高発熱化に対する冷却能力の向上、通信の高速化、高電圧化が求められています。
ダイキンのフッ素材料は優れた特性を持ち、これらのデータセンターのニーズに対するソリューションとして期待されています。本記事では、データセンターの進化に貢献するダイキンの各種材料をご紹介します。
ダイキンのデータセンター向け材料
【目次】
1. 冷却に関連する機器、部品向け材料
2. 電力に関連する機器、部品向け材料
3. 通信に関連する機器、部品向け材料
1. 冷却に関連する機器、部品向け材料
1-1. 液浸冷却用フッ素系液体 DAISAVE
専用の液体に直接サーバを浸して冷却する液浸冷却は、従来の空冷式や水冷式に比べ、消費電力の大幅削減が期待されています。
特に、ダイキンのフッ素系液体DAISAVEは熱的・化学的安定性が高く、粘度が低く速乾性にも優れるため、液浸用冷却液に適しています。
関連ページ:
1-2. コールドプレート用チューブ向けフッ素樹脂
AIチップの高発熱化に伴い、水冷コールドプレートによる冷却の採用が進んでいます。
水バリア性、柔軟性、耐屈曲性に優れたフッ素樹脂を用いることで、水分からの電子機器の保護、高密度実装されたサーバ内へのチューブの組み込み性の向上に貢献します。
関連ページ:
1-3. コンテインメント用パネル材向け ドリップ防止剤
データセンターでは、重要な情報資産の保護の為に、高い防火性能が求められます。
コンテインメント用パネル材に対し、フッ素樹脂系添加剤を混合することで、樹脂燃焼時の垂れ落ち(ドリッピング)を防止し、延焼リスクの低減に貢献します。
関連ページ:
2. 電力に関連する機器、部品向け材料
2-1. バスバー向けフッ素樹脂塗料
半導体チップやその他電子部品の消費電力の増加に伴い、各サーバーに給電を行うバスバーの高電圧化が検討されています。
高い絶縁性と耐熱性を有するフッ素樹脂塗料を絶縁コーティングとして使用することで、バスバーの安全性向上に期待できます。
関連ページ:
3. 通信に関連する機器、部品向け材料
3-1. 通信ケーブル被覆材向けフッ素樹脂 FEP
増大するデータ通信量に対応するため、データセンターの通信ケーブルには高い通信速度が求められます。
フッ素樹脂FEPは被覆材として、高周波特性、誘電特性、成形加工性に優れているため、通信ケーブルの低伝送損失や細線化に貢献しています。
関連ページ:
3-2. 光学接着剤 オプトダイン
データセンターの低消費電力・大容量通信・低遅延接続の実現に期待される光技術では、光学部品の接着部に屈折率の整合性や耐久性が要求されます。
光学接着剤オプトダインは、光ファイバーやレンズの接続などに利用され、接着力と作業性にも優れた信頼性の高い製品であることから、光技術を支える材料として期待されます。
関連ページ:
ご質問やサンプルのご要望など、お気軽にお問い合わせください。
関連製品
低GWPフッ素系液体 DAISAVE
低GWPフッ素系液体「DAISAVE」シリーズは、熱的・化学的安定性に優れ、オゾン破壊係数ゼロ、低い表面張力、低粘度、適度な溶解性、速乾性などの特性を兼ね備えた製品です。
こちらでは「DAISAVE」シリーズの活用ソリューションをご紹介しております。